いぬほちシーズンイラスト隠し倉庫 |
ここは今後TOPなどで使用予定、もしくは使用済みのイラストの倉庫です。 どんなシチュエーションかなどの簡単なストーリーを付けて保管してあります。 ストーリーは思いつくまま書いていますので、期待しないでくださいね。 |
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2004年2月2日作成 | |
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ 家中に叫び声が響き渡る。 ご主人は慌てて駆けつけるといぬほちが泣きながら駆け寄って来る。 そしてご主人の胸に飛び込みぶるぶる震えているいぬほち。 事態も分からずいぬほちをやさしく抱きしめ、困惑した様子で声をかけた。 「どうしたんだい? そんな泣きながら震えて。お腹すいたのかな??」 「壁に〜〜赤い顔して怖いのが居てこっちを見たのっ!!」 「あぁ〜〜 鬼のお面か。」 「怖いよぉ〜〜〜 うわぁぁぁ〜〜ん」 いぬほちはご主人の胸の中で泣きじゃくり震えている。 そんないぬほちを見たご主人はやさしい声で語りかける。 「あの赤い顔のはね、鬼の顔なんだよ。鉄棒を持って悪いことをしてたりしてしてたんだ。」 ぷるぷる振るえながらもいぬほちはお話が少し気になるようでご主人の顔をじ〜〜っと見ている。 「鬼には魔の目が有って豆を投げて追っ払ったり。魔の目と豆が掛かっててって、でもこれは駄洒落っぽいよね。あと、中国の5行「木火土金水」で豆は硬いから金に俗するの。でも、災厄がやってくるのも金の俗する物だから鬼をやっつける道具になりながら、その豆を食べて災厄をやっつける意味もあったりとかねぇ〜。あとは・・・」 きょと〜〜〜ん いぬほちはご主人が早口で言う節分の由来を聞くが何が何やらさっぱり分かってない様子で、ぽかぁ〜んとした顔でご主人の顔を見つめる。 だがそんないぬほちに気がついていないのか、ご主人は更に話を続ける。 「普通、鬼を追い払う時は”鬼は外 福は内”って言うんだけど、場所によっては”鬼は内 福は内”って行ったり、神社の守り神が鬼だから”福は内”しか言わない所もあったり・・・」 永遠と続くご主人のお話。 でも、いぬほちにはさっぱりわかりません。 一通り話し終わってやっといぬほちの様子に気がついたのか、ご主人はいぬほちに向かって微笑みながらいいました。 「じゃ、後で豆を鬼に投げて一緒に追い払おうか」 「今すぐがいいっっ!!!」 「はいはい。」 立ち上がり台所へ向かうご主人。 後ろにぴったりよりそういぬほち。 台所の棚から豆を取り出しいぬほちの鼻っ面に置く。 「これが鬼をおっぱらってくれる豆だよ。」 「はやくはやくっ!!はやく追っ払ってよぉぉ〜〜!」 玄関の壁にかかった鬼のお面を見たご主人は・・・鬼のお面を手にしと思うと、顔に被りそしていぬほちをじぃぃ〜〜っと見つめる。 「わぁぁぁぁぁぁぁ」 家中に響き渡るいぬほちの悲鳴 少し悪戯心がこの時ご主人を支配した。 「うぉぉ〜〜 食べちゃうぞぉぉ〜〜」 「くるなぁぁぁぁあぁぁぁ、近づくなぁぁぁ〜〜〜」 「早く逃げないと、食べちゃうぞぉぉ〜〜」 いぬほちは怖さの余り全力で逃げ出しました。 面白がり追いかけるご主人。 とっさに机の下に逃げ込むいぬほち、ご主人は面白がってそのまま追いかける。 ごつんっ! 「ごふっ!!」 いぬほちを追いかけていたご主人は机に頭をぶつけてもだえ苦しむ。 豆を小さな口で加え鬼のお面を被ったご主人に投げつける。 ぺつっ 迫力の無い音が部屋に響き渡るが、ご主人は玄関に向かって痛む頭を抑えながら走り出す。 「うわぁぁ〜まいったぁぁ〜〜」 かなり棒読みな発音だが、いぬほちは豆で鬼をやっつけた気分になりました。 家の外でお面を外し部屋に戻ってきたご主人、そんな姿を見たいぬほちは自慢げに言い放ちました。 「今ね、鬼やっつけたんだよっ!! 褒めて褒めて!!」 足に擦り寄るいぬほち。 ご主人は痛む頭を摩りながらいぬほちを撫でてやる。 「よく頑張ったね。今年も一年健康で居れそうだね。」 「わぁぁぁ〜〜い。がんばったよ。」 喜びご主人の顔を見上げた瞬間、おでこが赤く腫れ上がるのを見つけたいぬほちは気がつく。 さっき鬼って頭ぶつけてた・・・同じ所が赤くなってる・・・ 鬼=ご主人。 慌ててご主人から離れるいぬほち その後2週間程、ご主人の傍には近づかなくなったとさ。 まっ、その後は・・・・ いつもどおりの仲良しに戻りましたけどね。 |
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